蛮族 読書漂流記

蛮族 狩男が読書と映画と音楽の世界で迷いまくる七転八倒の日記だよ

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2011.01.25 Tuesday

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世紀末オカルト学院

2010.10.09 Saturday 13:21
 面白かった!!……が惜しい

この時代にオカルトについて堂々と(90年代における認識や捉えられ方をベースに)話を語っている点や、テンポのよさ、1話から6話までの展開がそれぞれの主人公について第一印象と、その背景、実際の心情を上手く描いている点など高く評価できて良い。
次回予告で世紀末に流行った音楽を登場人物が歌っている(LOVEマシーンって、もう懐メロなんですね……等の小道具の使い方も良い。
登場人物一人一人が特徴があって、生き生きしている点も良い。
サブタイトルにその物語でキーになる登場人物の名前をさりげなく入れている点も良い。


……のだが、主人公二人にそれぞれテーマを振り分けて物語を語っているのに関わらず、後半で片方のヒロインの方ばかり掘り下げてしまったのでもう一つのテーマが薄れてしまったのが残念すぎる。

この物語の主人公のうち一人、ヒロインのマヤのテーマは「オカルトを楽しむことは悪いことじゃない」である。オウム事件以降、行き過ぎたオカルト批判に対するアンチテーゼと、楽しいことは難しいことを考えずに楽しもうよ、という製作者からの提案でもあると思う。
もう一人の主人公文明(ふみあき)のテーマは「でも自分の人生は自分の足で立てよ」である。ともすれば陥りがちな、超常的なもの(古くは「ピラミッドの予言」、最近だと各種新興宗教やホメオパシーか?)への妄信に対する警鐘であると思う。

この二つが上手くかみ合わさって一つのテーマを構成しているのに、後半7話でマヤの方ばかりがクローズアップされていて、文明の方のテーマが薄れた感が否めない。
最終回で文明が「俺は周りに流されてばかりで自分の足で立っていない」と悩みを口にするのだが、できればこの悩みはもう少し早い回で明確にしておくべきだったと思う。そうすれば最終回の最後の5分間のカタルシスは唐突なものにはならず、もっと楽しめたと思う。

しかし、前述した通り、最終回5分の展開と演出は実に爽快かつカッコいい!!胸が躍る!!
そして、最後のどこか物悲しくも、しかしながら爽やかなラストシーンは単に「良かった」では語りつくせない深さがある。
主人公マヤと文明の本当の意味でのカッコよさが凝縮されている。
特に、ラストシーンでのお父さんの笑っているようにも悲しんでいるようにも見える表情はあらゆる意味で奥が深い。

惜しい点はあるものの、一度観てみて損は無い作品である。
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2011.01.25 Tuesday 13:21
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