蛮族 読書漂流記

蛮族 狩男が読書と映画と音楽の世界で迷いまくる七転八倒の日記だよ

スポンサーサイト

2011.01.25 Tuesday

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | - | - | - |

ずっとお城で暮らしてる

2011.01.04 Tuesday 01:50
シャーリィ・ジャクスン
創元推理社

 タイトルだけ見ると、ファンタジーロマンス小説かヴィクトリア朝を舞台にしたメイドさんとか執事の人が出てくる小説だと勘違いされがちだが(そんなのお前だけだ、というツッコミはなしの方向で)、読んでみると最初からその考えの間違いを思い知らされることになる。
これはホラー小説である。
しかも、かなり怖いホラー小説である。
序盤で人間の嫌らしさという現実を見せ付けられ、そしてわずかに落ち着いた描写が流れるかと思いきや、すぐにそれは人間の嫌らしさを見せ付けられる展開に変わり、やがて現実と虚構との間に読者である我々は迷い込むことになる
その迷い込ませ方が実に巧みで、今までの伏線回収などということがどうでも良くなってしまう流暢な語り口と展開、描写は見事としか言いようがない。
この物語のラストはある意味でバッドエンドであり、ある意味でハッピーエンドであるが、どちらにしても薄ら寒いものを感じざるを得ない。

「♪メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
 とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット♪」

どこからか唐突に流れたこの歌だけが、どこか闇夜に消えていく……読み終わった後もそんな光景が頭を離れない。
- | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

スポンサーサイト

2011.01.25 Tuesday 01:50
- | - | - | - | - |

コメント

コメントする










この記事のトラックバックURL

http://banzokubook.jugem.jp/trackback/10

トラックバック